日本ワコン株式会社
無添薬品でシアンやCOD成分を分解
光・オゾン酸化装置
特許出願公開番号( 平8-141582 )
光オゾン酸化装置の特長

① 薬品を使わない
紫外線とオゾンの併用による強力な酸化力でシアン化合物・有機物を分解します。
処理過程で薬品は一切使いませんので、産業廃棄物の減量化が可能です。

② 有機塩素化合物が発生しない
塩素を使わずにシアン化合物・有機物を分解するので、処理水中に有害なトリハロメタン等の有機塩素化合物を副生しません。

③ COD成分の酸化分解ができる
有機化合物に由来するCOD成分の酸化分解が可能です。
従来の活性汚泥処理の能力向上が可能となります。

④ 活性炭のライフが長くなる
紫外線とオゾンで酸化されたCOD成分は分子量が小さくなるので、活性炭への吸着効果が向上し、活性炭の運転時間が長くなります。

光オゾン酸化装置の仕様
装置はお客様のニーズに合わせて設計致します。
処理水の規模 1 ~ 5㎥/day
処理対象の汚濁濃度
(光オゾン酸化処理可能な物質に限る)
COD 30 ~ 1,500mg/L
CN 15 ~ 50 mg/L
n-ヘキサン 50 ~ 100 mg/L
光オゾン酸化装置のメカニズム

① シアンの酸化
CN + 2OH・ → CNO + H2O
2CNO+ 2OH・ →2CO2 + N2 +H2

② 有機物(CH3OH)の酸化
CH3OH +2OH・ → HCHO + 2H2O
HCHO +2OH・ → HCOOH + H2O
HCOOH + 〔O〕 → CO2 + H2O

光オゾン酸化装置のフローシート